35　京都府立陶板名画の庭

　北山通りの府立植物園と府立総合資料館の間に、これまた府立の陶板名画の庭という、絵画庭園がある。

　窓口のおばさんに入園料（100円）を払おうとしたら、入園券はそばの自動券売機で買ってくれという。だったらこの人はなぜ要るんだろうという素朴な疑問は、大人のあなたはこの際胸にしまっておこう。

　さて、この庭園は建築家、安藤忠夫氏による水とコンクリートの直線的な庭園に、世界の名画を陶板画で忠実に再現したもの。

　写真の水中の陶板画はモネの代表作、「睡蓮」である。

　これはミケランジェロの「最後の審判」。縦14.3m、横13.1mで原寸大。上の通路から見ないと全体が眺められないほどでかい。

　また、長い通路を利用して日本最古のマンガ「鳥獣戯画」が展示されているが、なかなか見応えがあった。あんな昔に、象や虎などよく正確に描かれているものだと感心する。

　作品はどれも忠実に再現されており、世界の名画を手っ取り早く見るには便利である。

　出口を見ると、驚いたことに外と筒抜けである。誰でも入ってこれる。あ、善良な皆さんはちゃんと払うよね。

　でもこんなことならいっそのこと入園料は無料にした方が良いのではないだろうか。

交通アクセス

地下鉄烏丸線「北山」より徒歩1分

※営業時間　9:00～17:00（入園は16:30まで）　年末年始休み
※入園料　大人　100円、小・中学生　50円