47　一言寺

　醍醐寺の南、旧奈良街道に「一言寺観音」の碑がある。そこから坂になる一本道を登っていくと、一言寺がある。

　正式には金剛王院といい、小さなひっそりとした寺である。

　本堂には千手観音菩薩像が安置されている。ただ一心に祈ると言下に願いが叶うとされ、一言寺という名の由来になっている。

　境内には小さな池があるが、「バス（ブラックバス）を放流しないように」という看板があって、こんなところに放流するやつがいたのかとあきれてしまう。

　境内に大きなヤマモモの木があり、京都市の登録天然記念物になっている。

　春には見事な花が咲き、6月頃には赤い実が一面になり、境内全体に甘酸っぱい匂いが立ちこめる。写真は7月初旬であったが、ヤマモモの実が半分くらい下に落ちていた。

　醍醐寺や法界寺などに訪れたときに併せて回るとよいだろう。

交通アクセス

京阪バス　22、22A、24系統「一言寺」より徒歩3分
地下鉄東西線「醍醐」より徒歩18分

※境内自由
※駐車場あり（無料）