116 北山杉資料館(京都市北区)

 高雄から周山街道を北上すると、周囲を北山杉で覆われた山里に入っていく。北山杉の磨き丸太は京都の伝統産業の一つに数えられる。

 今回はその北山杉の資料館をご紹介するのである。

 北山杉は室町時代に人為的に生産が始められ、丁度茶の湯の流行によって茶室の建築に用いられることで本格的に知られるようになる。

 日本の代表的建築、数寄屋造りの発展に貢献した。現代も床の間の床柱や垂木に重宝されている。

 苗木の植林から、枝打ち、伐採、皮むき等複雑な工程を経て、つるつるぴかぴかの磨き丸太になるまでの工程や、北山杉の歴史が紹介されている。

 敷地内には庭園が整備され、北山台杉、桜やモミジが美しい。忘れず散策しよう。

 川端康成の「古都」でも北山杉の記述が出ており、その文学碑も建てられている。

 日本料理屋もあり、綺麗な庭園を眺めながらちょっと贅沢な食事も良いかも知れない。

 周山街道沿いにあるので、ついでに立ち寄るにはいいスポットである。


交通アクセス

JRバス 「北山グリーンガーデン」より徒歩3分
高雄より車で約10分(約8km)

※入館料:大人300円 年中無休 9:00〜18:00(冬季は17:00まで)
※TEL:075-406-2241
※駐車場あり


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