京都御苑の出水口の向かい、烏丸通から出水通を西に入ると、地味な建物がある。 京都御苑の出水口の向かい、烏丸通から出水通を西に入ると、地味な建物がある。
益富地学会館という。堅い名前の博物館なので、最近「石ふしぎ博文館」というサブタイトルがついているようである。
鉱物学者の故益富壽之助氏が、昭和48年に私財を投じて建てた、石の博物館である。
土日祝日に一般に開放されているのは3階の展示室。日本で採取されるすべての鉱物が展示されているという。
研究員が常駐しており、いろいろ説明を受けることが出来る。
鉱物鑑定検定を主催しており、講習や試験を定期的に行っている。また、出張展示会や各種教室、石のフリマなど、精力的な活動が伺える。
顕微鏡で、各種鉱物のスライドを見ることが出来る。万華鏡のような不思議で美しい世界だ。
光ファイバーのようなテレビ石や、やわらかいコンニャク石、水晶や方解石などで像が二重に見える複屈折などいろいろおもしろい展示や現象を体感することが出来る。
京都御苑散策の折に立ち寄って頂きたい。
所在地：上京区出水通烏丸西入中出水町394
交通アクセス
地下鉄 烏丸線「丸太町」より徒歩6分
市バス 51系統、京都バス 45系統「烏丸下長者町」より徒歩1分
※入館料：大人200円、小学生以下無料