346 合愛生天龍(京都市左京区)

 三宅八幡宮(京都裏道案内 92)と蓮華寺(京都裏道案内 100)を結ぶ裏通りの中間辺りを散策していたら妙な気配が。

 何と民家の中に鳥居がある。これは怪しい。でもって怖い

 どうしたものかと逡巡していると家の人と目があった。もう、行かねばなるまい。

 これが合愛生天龍(あいおいてんりゅう)との出会いである。

 階段を上り詰めると、確かに鳥居だ。しかも結構立派な作りである。

 巨石に龍を配した手水鉢、石畳の参道。これは伊達や酔狂ではない。ちゃんと神社本庁の登録証(?)まである。

 もしかして我が輩は超えてはいけない一線を越えたのではと肝を冷やしたが、家の方はとても優しく説明していただいた。

 もともとは少し離れた所に家があったそうで、4、50年ほど前に家の池に真っ白な蛇が姿を現して以来、この家のおばあさんが神託(?)を得られたという。

 後にここに引っ越したときに神社を祀ったという。霊験はあるようで熱心な信者の方もいらっしゃるようだ。

 もともと、寺や神社もこういった民間信仰から建立されたことも多い。この合愛生天龍も、遠い将来には由緒ある神社になっているのであろうか。


所在地:左京区上高野大明神町33

交通アクセス

叡山電鉄 鞍馬線「八幡前」より徒歩5分、叡山本線「三宅八幡」より徒歩7分
京都バス 10〜19系統「三宅八幡」より徒歩3分

※参拝は家の人に断って参りましょう


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