440 植藤造園(京都市右京区)

 各地の桜や桜名所を影で支えている桜守(さくらもり)という人がいる。現代の桜守として名を馳せる佐野藤右衛門氏(第十六代)の自宅および会長を務める植藤造園の敷地は隠れた桜の園である。

 広沢の池の東、一条通沿いに立派なしだれ桜が目に入る。円山公園のしだれ桜と同じ祗園しだれである。

 桜が多数咲くため、植藤造園が好意で敷地の散策を許可している。最盛期は夜間ライトアップもされる。

 広大な敷地は春は全体がピンク色に染まる。

 なお、一般用の駐車場やトイレはない。個人の敷地であることをわきまえたい。

 桜を育成しているエリアでは多彩な種類の桜が楽しめ、見ていても飽きない

 桜を傷めないよう、根の周囲は歩かないようにしよう。

 造園業を営んでいるため、桜以外にも松やモミジ等の庭木も多い。

 庭園用の石組、灯籠、石碑等も多数見ることができる。

 昔はほとんど訪れる人もいなかったが、近年は口コミで遠方からも見に来る人が増えた。

 年々付近の路上駐車が目立ち、敷地内にも勝手に車を駐める人が後を絶たない。敷地内は飲食、喫煙は禁止だが守らない人も見かける。

 今年は一条通に路上駐車が並んで渋滞が発生し、警察が出動する事態もあった。このままでは敷地が閉鎖されるのではと心配である。

 繰り返すが一般用の駐車場は無い。くれぐれもマナーと節度を守って頂きたい。


所在地:右京区山越中町13

交通アクセス
市バス 10、26、59系統「山越」から徒歩2分
    10、11、26、59系統「山越中町」から徒歩3分
※散策自由だが、マナー厳守


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