金閣寺の裏から、原谷へ向かう氷室道。その山道のカーブの一角、不自然にガードレールが切れている。車は入れないようポールが立ててあるのだが、ここから奥に入ることが出来る。 金閣寺の裏から、原谷へ向かう氷室道。その山道のカーブの一角、不自然にガードレールが切れている。車は入れないようポールが立ててあるのだが、ここから奥に入ることが出来る。
坂道を登ると、さらに車止めが。晩秋はカエデが写真のように良い色に染まっている。
周囲を見回すと、小さく「大北山児童公園」と書いた銘板がある。こんな所に児童公園があるとは。
春は桜が大変美しい。
誰もいない。桜見物の独り占めである。
それにしても、だ。なにかおかしい。妙な胸騒ぎがする。
公園の奥に大きな建物がある。これはなんと、火葬場である。
この蓮華谷火葬場は明治33年（1900年）に開設された。そして昭和56年（1981年）に休止。今は京都市中央斎場の分場という位置づけになっている。
繰り返すが、休止である。廃止では無い。2007.12.10追記：昨年（平成28年（2016年））に廃止になったようです。京都市職員から情報を頂きました。
これまで4回訪れたが、児童はおろか誰にも会ったことがない。
四季折々の花が咲き、魅入られるように探索するが、何とも言えない寂寥感が漂う。
公園の端には慰霊碑があり、朽ち果てたゲートボールの看板が残る。誰もいないと不安感に襲われる。
ここは裏道スポットというよりも、異世界である。
どうしても訪れたいという酔狂な貴方に言いたい。決して一人では行くな。そして、明るいうちに帰るように。
所在地：北区大北山蓮ヶ谷町
交通アクセス
市バス M1、特M1系統「衣笠氷室町」から徒歩5分
※散策自由