505　魚ヶ淵吊り橋（京都市右京区）

　京都市北部の旧京北町エリアは地元で京北桜100選を選定するほど桜が多い。確かに春、このエリアをドライブするとたくさんの桜に出会える。今回はその一つをご紹介したい。

　上桂川沿いの魚ヶ淵と呼ばれるエリア、所々に桜が見られるがひときわ目立つ桜が吊り橋のたもとのしだれ桜。

　吊り橋と北山杉と川、そして桜と揃うフォトジェニックな景色であり、京北十景だけあってどこを見ても絵になる。

　この景色を撮るために毎年来るカメラマンもいる。京北の桜は京都市内より10日程度遅れて咲くが、この桜は比較的早咲きなので例年4月10日前後くらいが盛りとなる。

　このしだれ桜はそばのソメイヨシノとともに60年ほど前に植樹されたもの。自然の状態で根元から三本に別れ、そのうちの一本は吊り橋に垂れ下がるように伸び、調和の取れた形に成長した。

　撮影した日は半分くらい散って最盛期は過ぎていたが、それでも綺麗である。

　吊り橋から見下ろす上桂川の清流。

　この付近は大型の鮎が釣れるポイントで、夏場はたくさんの釣り人が訪れる。

　欄干は膝丈程度の高さしかないので、ちと怖い。

　吊り橋は対岸の民家に渡るためのものなので、渡ったら行き止まりである。里山の景色に癒やされる。

　小さいながら駐車場もあり、ドライブやツーリングの合間に立ち寄るのに好適なスポットである。