上賀茂神社の東に神宮寺山がある。その麓に鳥居があり、二葉姫稲荷神社がある。平安時代の弘仁12年頃(820年)に、嵯峨天応の勅で寺(神宮寺)が建立される。もともと当社はその鎮守社として祀られていた。神宮寺は焼失や再興を繰り返しつつも明治の廃仏毀釈により寺は廃絶され、神社のみが残された。
昼間も鬱蒼とした暗がり。実はここは京都でも有数の心霊スポットとして知られる。
頂上付近に様々な社殿のようなものが集まっている。稲荷神社以外に片山御子社、金比羅宮、天之斑駒社、御影龍神、八嶋龍神、三月豊不動明王、光善稲荷大明神など珍しいものがたくさん祀られている。
山から南を見渡すと京都市街地が一望できる。
摂社、末社はどれも独特な意匠で興味深い。どれも榊や盛り塩や水などが供えてありきちんと管理されている。
写真は金比羅宮(金毘羅大権現)。岩を積み上げた荒々しい造りで、石垣からは湧き水が出ている。
西側の参道は上賀茂神社につながっている。ただ、上賀茂神社とは全くの別の氏子組織で関連は無いようだ。
昼間でも外灯が灯る鬱蒼とした雰囲気だが、昼間だったので特に心霊スポットという感覚は無かった。夜ならかなり怖そうだが。
上賀茂神社に参ったのなら、ここも立ち寄るのが良いだろう。
所在地:北区上賀茂本山
交通アクセス
市バス 4、46、67系統「上賀茂神社前」から徒歩約5分
※境内自由