河原町五条の南、正面通あたりにひと・まち交流館京都という立派な建物がある。元々は下京区の菊浜小学校だった。
この中に京都市景観・まちづくりセンターという公益財団法人が入居している。
正直この建物、ほとんどの京都市民に知られていない。
内観は立派で、まるでホテルかショッピングセンターのようだ。京都市市民活動総合センター、京都市福祉ボランティアセンター、京都市長寿健やかセンターも入居している。
京都市景観・まちづくりセンターはここの1階の一部と地下1階にある。
主な活動は市民活動への支援、歴史的建造物の保全、調査研究を行っているようだ。
1階には京のまちかどという展示コーナーがある。
平安時代から現代までの京都の町作りの流れや町並みの様子を模型、タッチモニター、ビデオ、パネル等で展示されている。
平安遷都から千年の時を経て市街の移動や変化、生活の移り変わりが非常によく分かる。
地下は洛中洛外図の実物大パネルや、伝統的な町家、さまざま工房の詳細な模型などがある。木造建築の工法も分かりやすい。
結構な費用が掛かっていると思われるが、誰もいないのも唖然とする。このような無料の施設はあって良いが、もっと広く有効に活用してもらいたいと、一市民として切に願うのである。
所在地:下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83-1
交通アクセス
京阪電鉄 京阪本線「清水五条」から徒歩8分
市バス 4、17、205系統「河原町正面」から徒歩1分
※休館日:第3火曜日(祝日の場合は翌日振替)
※入館無料