一保堂茶舗（いっぽどうちゃほ）は享保年間（1717年）より、宇治茶を扱って280年以上の歴史を持つ老舗である。 一保堂茶舗（いっぽどうちゃほ）は享保年間（1717年）より、宇治茶を扱って280年以上の歴史を持つ老舗である。
その茶の品質が評判を呼び、弘化3年（1846年）、山階宮（やましなのみや）が「宇治茶一つを保つ」ようにとこの屋号を賜ったとされる。
寺町二条を上がったところに「茶」ののれんのある店がそれである。
店内は、歴史を感じる佇まいである。
普通、我々はコーヒーや紅茶には金を払うが、日本茶に金を払うという発想は全くと言ってよいほどないのではなかろうか。
このような概念を持った方はぜひ、店内にある喫茶室「嘉木（かぼく）」でここの宇治茶を飲んでいただきたい。
玉露や煎茶など好みのお茶を注文すると、そのお茶の上手な淹れ方を詳しく説明してもらえる。
その通りに自分で淹れたお茶の美味しさに驚き、そして感動するであろう。以後、家でのお茶の飲み方が変わるに違いない。
我が輩も恥ずかしながら、コーヒーや紅茶で講釈をたれる前に日本茶の飲み方をきちんと押さえておかないといけない、と思った次第である。
メモ
営業時間：9:00〜19:00（日祝18:00） ※喫茶「嘉木」は11:00〜17:00
定休日：なし（正月休み）
喫茶「嘉木」
主なメニュー：抹茶-濃茶＜青雲＞ 500円、抹茶-薄茶＜明昔＞ 300円、玉露＜麟鳳＞ 500円、
煎茶＜芳泉＞ 350円、上ほうじ茶 240円、上玄米茶240円 いずれもお菓子付き
TEL：075-211-3421
交通アクセス：地下鉄 東西線「京都市役所前」から徒歩5分
京阪 鴨東線「丸太町」から徒歩10分