日本昔話にも紹介されている伝承がある-「夜な夜な飴を買いに来る女性がおり、不審に思った店主が後をつけると墓場で消える。墓を掘り起こすと女性の死骸から赤ん坊が。女性は幽霊で子供に飴を与えていたのだ。その子は寺に引き取られ長じて高僧になった」。
日本昔話にも紹介されている伝承がある-「夜な夜な飴を買いに来る女性がおり、不審に思った店主が後をつけると墓場で消える。墓を掘り起こすと女性の死骸から赤ん坊が。女性は幽霊で子供に飴を与えていたのだ。その子は寺に引き取られ長じて高僧になった」。
ふーん、昔話ね。と思ったらその飴屋が実在？するからビックリする。しかも本舗を名乗る上に京名物と言い張るのでこれは捨て置けない。
場所は魔界ゾーンど真ん中の六道の辻だからこれはもう出来過ぎである。以前は六道珍皇寺の斜め向かいにあったが突然消滅した。今は少し西の六道の辻地蔵（西福寺）の前にある。
ショーケースの上には単一商品の幽霊子育飴がずらりと並ぶ。
この飴屋さん自体は400年以上前から続いており、昔は水飴状のものだったという。なるほど、それなら乳児に与えても食べられそうだ。
他には自家製園の宇治茶と六道の辻ハンドブックが売られている。
で、これが幽霊子育飴。
きれいな琥珀色で適当に割られており、大きさが不揃いなのがそれらしい。
口に含むと、飴の角が当たってちょっと痛い。味は万人に受け入れられる純粋な糖蜜の味で懐かしさがこみ上げてくる。
原材料は麦芽糖（水飴）と砂糖のみなので、お子さんに与えても安心であろう。京都観光の折、ちょっとひねった土産としてお勧めである。
メモ
所在地：京都市東山区松原通大和大路東入ル（京都市東山区轆轤町80）
営業時間：10:30〜16:00
定休日：月曜もしくは不定休
主なメニュー：幽霊子育飴（大）500円、幽霊子育飴（小）300円、宇治茶 500円
TEL：075-561-0321
交通アクセス：京阪電鉄 京阪本線「五条」より徒歩10分
市バス、京阪バス 系統多数「五条坂」より徒歩9分