福知山の街を散策して気づくのは和菓子屋さんの多いこと。ほぼ町内ごとにある。 福知山の街を散策して気づくのは和菓子屋さんの多いこと。ほぼ町内ごとにある。
和菓子は文化的な成熟度合いの一つの目安にしているが、福知山は大きな街ではないがなるほど、北近畿の中心都市であることが分かる。
沢山ある和菓子屋の一つの前を通り過ぎたとき、我が輩の足が止まった。目に飛び込んできたのは「お嫁さんせんべい」の文字。「オヨメサンセンベイ？オヨメサンバ？いや違う（ふ、古っ）」。
で、気がつくと店内にいた。
店主に根掘り葉掘り聞いたのである。お嫁さんせんべいは、婚礼菓子の一種で、本来は京菓子の一ジャンルだったらしいが、今や京都では婚礼菓子は一般的では無くなっている。
全国には今でも婚礼菓子を引き出物の一つにする地域があるとのことで、福知山もそうだとか（いやはや、勉強不足でかたじけない）。
なお、この店（夜久花月堂）の本来の名物は、福知山音頭をモチーフにした「踊せんべい」である。
もはや婚礼とは縁のない我が輩ではあるが、買い求めたのである。商品名は「花嫁せんべい」であった。
意外にバラエティー豊かに詰め合わされている。縁起物の図案と共にお嫁さんの絵がなかなか可愛い。
日持ちもするし、引き出物の格好のアイテムとしてもっと広がっても良いのではないか。
というわけで妙齢のお嬢様方、結婚の折には「お嫁さんせんべい」ですぞ。
メモ
所在地：福知山市北本町一区111
営業時間：8:00〜18:45
定休日：日曜・祝日
主なメニュー：花嫁せんべい 420円〜、踊せんべい 630円〜
TEL：0773-22-3468
交通アクセス：JR 山陰本線・福知山線「福知山」より徒歩10分
北近畿タンゴ鉄道 宮福線「福知山」より徒歩10分
「厚中問屋」より徒歩12分