502 篠田屋 <食堂/洛東-三条京阪>(京都市東山区)

 東海道の起点、三条大橋の東詰、バスターミナルの前に篠田屋という昭和の食堂然とした店がある。

 大きな提灯に皿盛という謎の言葉が。

 店の前に、手描き風のイラスト付きでメニューが書いてあるが、読んでもよく分からない(笑)。これは、食べるしかあるまい。

 店内は昭和、もしくは大正にタイムスリップしたかの景色。創業は明治37年(1904年)で今年で115年。経営は四代目。お客さんも祖父の代から通っている人もいる。

 4人用のテーブルがあるが椅子もテーブルも小さく、4人で利用するとむちゃくちゃ狭い。昔の日本人の体型を感じることが出来る。各テーブルに灰皿も置かれており、昔ながらのスタイルである。

 メニューは壁に掲示してあり、凄く種類が多い。だが具材と麺、ご飯を巧みに組み合わせている風だ。

 これが店の看板商品、皿盛。カツカレーではない。ご飯の上にカツ、そしてカレーうどんの出汁が掛かっている。

 片栗粉でとろみがつけてあり、熱々である。ありそうで無かったメニューだが、出汁が効いていてうまい。何でも常連客のアイデアから裏メニューとして始まったものらしい。値段も650円と立地からして安い。

 他の人気は素朴な中華そば(500円)。それとデラックス丼(700円)。これは天麩羅うどん、月見うどん、肉うどんの具を飯に乗っけて丼にしたもの。食べたことのないメニューがさりげなく用意されている篠田屋。深い食堂である。


メモ

所在地:東山区三条通大橋東入大橋町11
TEL:075-752-0296
定休日:土曜
営業時間:10:30〜15:00(L.O.),16:30〜19:00(L.O.)
主なメニュー:皿盛 650円、中華そば 500円、デラックス丼 700円、きつねうどん 450円など
交通アクセス:京阪電鉄 本線「三条」から徒歩1分
      地下鉄 東西線「三条京阪」から徒歩2分
      市バス、京都バス、京阪バス、JRバス 系統多数「三条京阪」から徒歩1分


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