レストランキエフといい、創業まもなく半世紀にもなる老舗である。エレベーターから降りるとすぐに店があり、ウォッカやマトリョーシカなどロシアンな物産が販売されている。ちなみにキエフ（現ウクライナ）は京都市と姉妹都市である。

　店内はゆったりとしたテーブル配置で落ち着ける。窓からは鴨川が眼下に見下ろせ、申し分ない眺望。

　ロシア人と思しき店員さんもおり、雰囲気がいい。

　食事中、白髪の紳士に「お味はいかがですか？今日は天気が良くて眺めが良いですね」と気さくに声を掛けられたが、この人はシンガーソングライター加藤登紀子の兄でオーナーであった。時々ライブコンサートも催される。

　この日は2,200円のCランチを食す。写真はメインディッシュのビッキー。初めて食べたが、牛フィレ肉のクリームソースステーキだが、見た目より濃厚な味付けで美味しい。

　最後はジャムを入れるロシアンティーだが、これがまたバラのジャムで混ぜるとバラの花びらが紅茶に舞い、良い香りがする。

　本格的なロシア料理だが、日本人でも違和感のない味に仕立てているのは見事。