木造の二層の建物で赤塗りの紅殻格子や白壁が美しい。もともと医院だった建物らしい。

　一階客席は高い天井の吹き抜けに中庭を囲む開放的な空間。二階席や個室、VIPルームもあり極めて洗練された空間だ。

　昼間のみの営業で夜はイベントや貸し切りで利用される。店員さんの接客も丁寧で席に案内されると何か照れくさい。

　経営母体は料亭なので、地元丹波の山の幸、丹後若狭の海の幸を駆使した料理も期待できる。

　ランチを注文し、待つこと20分。出てきた料理は土鍋ご飯と鯛の出汁茶漬け。

　綾部の特別米を直前に精米して土鍋で炊いたご飯はまさにつやつや。プリプリの鯛の造りにたくさんの付け合わせが配される。もう最高に美味しく、庭を眺めながら頂いていると、人生勝った！と勘違いしてしまうほどだ。

　これだけ上質な町家カフェは京都市内でもそうそうあるまい。綾部でのランチやカフェでは選択肢に入れておきたい。