研究所と言ってもあらゆるラーメンが食べられるということでは無い。この店では豚骨ラーメンに限定され醤油系、和風、あっさりの3種類が基本。もう一つの方向性は食の安全。豚肉や豚骨は京都産、化学調味料を使わないスープやタレ、ご飯は低農薬米を使用。掲示によると化学調味料はほとんど使用していませんと正直な報告があり完全無化調は達成していないようだ。この辺りは今後の研究成果に期待したい。

　ラーメンは760円であるが、平日昼はお得なランチセットがあり、それ以外の時間帯もセットや定食があり、学割設定もあるなど価格は良心的である。ネギの増量無料も地味にうれしい。

　写真は基本の醤油豚骨にチャーシュー丼を合わせたフルセットという定食。ラーメンは煮卵も最初からセットされている。マイルドな味を想像していたが実際は違う。かなりコクのある濃い口で主張が強い。チャーシューも醤油だれが効いている。美味しいがこれは白飯がビールが合うだろう。チャーシュー丼もジューシーなチャーシューがたっぷりと入っており、かなりお腹に来る。

　何というか、ブレンドの妙では無くそれぞれがエッジの効いた主張をする一種荒削りな味である。好き嫌いが分かれそうだが中毒性のある攻めた味はたまに食べたくなる。

　意外に京都っぽく無いラーメンに思えるが、ラーメンに対する熱量を感じる、はまる人ははまりそうな店である。