586　そば 四百年家＜そば/丹波-綾部＞（京都府綾部市）

　綾部市東部、府道1号線の街道沿い、八津合郵便局の向かいに、巨大な民家がある。江戸時代慶安年間に建築された古民家である。築400年近く経つ極めて貴重な民家であるが、ここがそば屋さんになっている。

　店名はそのままそば 四百年家という。それだけでも有り難みが伝わってくる。

　店内は広い座敷。高い天井に圧倒される。とても綺麗で四百年経っているとは思えない。

　ここのそばは毎日石臼で碾き、手打ちして茹でて蒸したてを提供する。一日20食程度しか用意されないので売り切れ次第閉店となる。

　メニューは一択で真夏でも蒸しそばのみ。これが昔の標準的な食べ方だそうだ。

　注文後しばらくすると、そばが運ばれてくる。玉手箱のような木箱を開けるとふわっと蒸気が上がり、そばの香りが漂う。

　つけ汁は熱く、甘口で、蒸したそばと相性が良い。コシは無いがそばのもっちりとした食感と香り、甘味を堪能することができる。最後の方はそばが固まってしまうので、熱いうちに食べた方が良さそうだ。

　場所は不便であるが、このそばを食べにはるばる訪ねるのも悪くは無い。

メモ

所在地：綾部市八津合町神谷9番地
定休日：月曜（祝日の場合は翌日振替）、不定休あり
TEL：0773-21-1746
営業時間：11:00〜14:00（売り切れ次第閉店）
主なメニュー（税込）：蒸しそば　一斤　1,200円、一斤半　1,500円
交通アクセス：JR 山陰本線、舞鶴線「綾部」から車で約25分
　　　　　　　あやバス 上林線「寺町」から徒歩1分
※駐車場あり

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