西大路花屋町から一筋余り西に入った所に、唯一無二のラーメン屋さんがある。京都うまいもの列伝189 小川珈琲本店から300ｍほど東でもある。 西大路花屋町から一筋余り西に入った所に、唯一無二のラーメン屋さんがある。京都うまいもの列伝189 小川珈琲本店から300ｍほど東でもある。
麦の夜明けという名でミシュランラーメン店最年少の称号を持つ。
開店と同時に行列になることも多い人気店だ。
店主は同志社大学時代に拉麺研究会を興し、有名ラーメン店にバイトしながら教えを請い、卒業後は製粉会社で勉強し退職。満を持して2022年に開業。1年足らずでミシュランに掲載される。
店内はカウンターのみ9席。スタッフも丁寧な接客で、何より店主の爽やかで楽しそうな顔つきを見て安心できる。
味は「ホタテと山椒」「牛醤油と山椒」の2系統がある。スープベースの近江地鶏と昆布、和歌山県や兵庫県の山椒、山口県産メインの小麦、米は祇園八代目儀兵衛など吟味された素材が揃う。
この日は基本の帆立と山椒の中華そばを注文。良い香りが漂う。
とにかく帆立と鶏と昆布の旨味と山椒の風味が他所にない唯一無二の味。山椒も一拍おいて刺激がくるのでうまく収まっている。なお、中毒患者には追い山椒も用意されるがこれで十分。自家製の平打麺は歯ごたえがありスープによく絡む。これも過剰に弾力を主張しないが最後まで伸びない。スープの底には帆立の細かな身があり最後まで飲み干してしまう。
ラーメン屋はこだわりが過ぎてやり過ぎる例が多いが、抑制を効かせバランスを取った絶妙の味だ。20代にしてこの老練な味を作るとは恐るべし。このラーメンを食べるために遠方から訪れる価値はあると断言する。
メモ
所在地：下京区西七条掛越町12-5
TEL：非公開
営業時間：11:00〜14:00、18:00?20:00（L.O.）
定休日：月曜、日曜夜
主なメニュー（税込）：帆立と山椒の中華そば 950円、牛醤油と山椒の中華そば 950円、山椒と昆布水のつけ麺 1,200円、など
交通アクセス：市バス 13、特13、臨13、43、202、205系統「西大路花屋町」から徒歩2分
阪急電鉄 京都本線「西京極」から徒歩16分、「西院」から徒歩18分
JR 京都線（東海道本線）「西大路」から徒歩18分
JR 嵯峨野線（山陰本線）「丹波口」から徒歩19分
※全席禁煙
※駐車場あり