タクシー関連のコラムの第2回である。我が輩が地元で普段利用するタクシーで一番多いのは都タクシーである。早朝に出張する際には電話で呼び出して来てもらう。運転手はきちんと挨拶をして名乗る（でも全員が名乗ってるわけではない）し、ドアはわざわざ下車して手で開けてくれるし、降車時にお礼を言ってくれるのでよく利用する。これ以外には、MKタクシーや弥栄（やさか）や京聯（きょうれん）もサービスレベルが高いので利用する。（まあ、他の業界では当たり前のレベルではあるが。）
先輩に、残業で遅くなって帰る際にはMKタクシーしか利用しないという輩がいた。他のタクシーがどんなに通り過ぎてもMKタクシーが来るまでひたすら待つというのである。
他にもいいタクシー会社はあると思うが、観光客の皆様にも、これらのタクシーならまずは安心していただけるのではないかと思う。
今時、京都では挨拶励行は当然とされている（これができないタクシー業者は皆で告発しよう）ので、各社は運賃の値下げ以外にも不定期に懸賞や金券のプレゼントなどキャンペーンで競い合っている。また、雨の日には傘を貸してくれる（次回乗ったときに返すシステムだが観光客相手だとほぼ無料サービスに近い）タクシーもある。
地方に行って感心したタクシー会社があったので紹介するのである。広島県の芦品郡や府中市を地盤にする、アシナトランジットである。挨拶励行はもちろん、近距離での利用が多かったし一万円札での支払いもあったが、そのすべてが実に親切丁寧な応対で感動した。こういう体験をすると、またこの街に行きたくなってしまうのである。
ようやく、タクシー業界も規制緩和で本来のサービス業になってきたようである。次回は、忘れられないタクシーの話をするのでお楽しみに。