実は、我が輩は2000年に向けて様々な商売が隆盛を極めると踏んでいたのだが。意外に盛り上がらず肩すかしをくらったように思うのである。
どうも世間では祝賀ムードに浸る前に2000年問題に意識が向いている。インターネットで「2000年」で検索しても2000年問題やY2Kのサイトばかりヒットする。
2000年記念旅行も危なくて旅行代理店は自粛している。家で正月を迎えようという人が増えて、お節料理と非常時グッズが飛ぶように売れている。懸賞なんかは2000年記念を銘打っていろいろ華やかだが、さて2000年商法はどうか。
真っ先に目に付くのはパソコンソフトだろう。たいして変わり映えしないものを「何とか2000」と名付けて売るものだから、皆ころっと買わされている。中には2000年問題のバグを修正しただけなのにバージョンアップ料金を取るようなものまである。
次に目に付くのはワインであろう。2000年記念ワインとかミレニアムワインというふれこみでそれなりに売れているようだ。
ちょっとずれるが2000年ベイビーを産もうとしている人が世界中に大勢いて、どうやらこの年の瀬からのきわどい時期に世界中で出産ラッシュが起こるようである。病院なんかは大変であろう。
でもなんといっても最大の目玉は二千円札であろう。突然降ってわいたこの企画、来年の7月までに記念紙幣ではなく恒久的な紙幣として発行されるようである。確かに海外では2のつく通貨があるのはわかるし、ドル札でも2ドル札なんかは結構重宝した覚えがある。新紙幣発行の歴史に自分の名前が残るもんだから、総理大臣の小渕君としてはしてやったりであろう。
二千円札発行の主旨についていろいろ調べてみると、ニセ総理官邸からこんなコメントがあったので紹介するのである。本当にこんな紙幣ならまさに世界初であろう。
やはり2000年問題をクリアして、21世紀初頭の2001年商法が本番かも知れない。来年こそはどんな便乗商法が出てくるか注意して見てみたいのである。