皆さんはこんなTV-CMを何度も見たであろう。国内最大の自動車メーカーT○Y○T△社の衝突安全ボディーG○Aのコマーシャルである。（意味のない伏せ字だなあ）
父親が自分の娘の運転を思い起こしている。娘が車をバックさせたときに障害物にぶつける。父は思う「G○Aにしなければ・・・」。
場面は変わってカーディーラー。どの車を買うか父と娘が相談し、娘が言う、「G○A下さい」。
皆さんは何となく聞き流してはいないだろうか。我が輩はとんでもないと思うのである。バックもまともに運転できないやつにはハンドルを握らせてはいけないのである。衝突安全ボディーは事故の際に車内の人間へのダメージを軽減するものだが、運転技術の未熟なやつを守るのが目的ではないはずである。このCMを見て運転の下手なやつがこぞってG○A搭載車を買い求めて、そこら中を走ったらどうなるのか。まさに走る凶器である。衝突安全ボディーなんかと偉そうに言うからには、加害時の衝撃吸収こそ最優先で取り組むべきであろう。1トンを超える鉄の塊が突っ込んできたら生身の人間なんてひとたまりもないではないか。我が輩に言わせればエゴ丸出しのCMである。
衝突安全ボディーは何もT○Y○T△社だけでなく、どのメーカーも採用している。が、この会社のCMに関しては看過できないものが多すぎる。一昨年某4WD車のCMではジャングルを爆走するシーンで力強さを演出しているが環境保護意識のかけらもない。同時期のROVERのCMでは、川を渡るシーンで「川を、自然を傷つけないように」と慎重な運転をアピールするのとは雲泥の差である。今年に入っても4WD車のCMで林道の坂道を強引に駆け上がるシーンを見せたり、下品なCMが続いている。
一方ではハイブリッド車PRI▽Sを出して、環境意識をアピールしているがこんな会社では到底信用できないのである。別に嫌いな会社ではないが、業界最大手ならもっと規範を示してもらいたいのである。