我が輩はロールプレイングゲーム（以下、RPG）は嫌いである。え、どうしてかって？それは以下のような理由からである。
1) 退屈なバトルを無数に繰り返し、経験値や銭をちまちまと稼がないといけない。いきなり強敵を倒すこともできないし、しかるべき手順を踏んで強くなる必要がある。どんなにプレイヤーに才能があっても飛び級なんぞもってのほか、皆地道にこつこつと努力して成長していくのである。
2) モンスターを容赦なく殺戮し、おまけにアイテムやお金まで奪うとは何事か！相手がモンスターなら何をしてもいいのか。そもそもこれは制作者が一方的に悪者だと決めたものを、プレーヤーは何の疑いもなく言われるがまま、命令に従っているだけではないか。
3) 謎を解く順序や、訪問地が決められており、ほとんど選択の余地がない。制作者の意図と違った方向に行くと必ず行き詰まり、決められた行動を強いられる。ゲームをしながら常に制作者の意図を汲み取り、それに配慮した行動をとらないといけない。
4) まさにRPGとは、現代の教育指導要領に忠実に従った洗脳プログラムではないか。
5) そして何といっても最近のゲームはやたらでかい。無駄な演出が多すぎる。たいそうなムービーやポリゴン、3Dやサウンドを駆使して「凄いだろう」というのをいやというほど見せつけられる。制作者の自己満足の世界である。
大昔、テキストベースで遊んで「カギヲ ヒロイマシタ」「ウエカラ イワガ フッテキマシタ！」なんてやつの方が想像力をかき立てられてどきどきしたものである。
折しも、話題のゲーム機「プレステ2」が発売された。DVD-ROMという、映画が丸ごと入るメディアでゲームをするのである。途方もない凝った演出が目白押しであろう。前評判通り、最初の週で100万台近くを出荷したそうである。まあ、インターネットのサイトにアクセスが集中して落ちたり、メモリカードに不具合があったり、外国のDVD-ROMが再生できる抜け穴があったりと、話題目白押しである。
インターネット経由で買うと少し安いようなので、興味のある人は「PlayStationどっと混む」へどうぞ。
大作主義のゲームがやたら持てはやされて嘆かわしい限りである。
と思ったらこの前、人から借りたファイナルファンタジーをちょっとだけと思ってプレイしたのである。いきなり映画のようなオープニングムービーが続く。「けっ。こんなかったるいゲームやってられっか！」。あれ、見ているといつの間にかバトルのシーンになった。それも3Dの背景にポリゴンで戦うのである。タイムカウンターもスタートしている。おそるおそる「たたかう」を選択して何度か繰り返すと、相手は爆発し経験値とお金を手にした。間髪をいれず仲間とおぼしきキャラクターが話しかけてくる。いやいや、我が輩はRPGなんかはしないのである。あれ？これどうやって終わるのだ。セーブもできないではないか。もう、しょうがないなあ、ちょっとだけだぞ、と・・・・わー！！いつの間にか夜が明けてしまったではないか！！おれの貴重な睡眠時間を返せー！我が輩は、RPGなんて、RPGなんて・・・・
プレステ2・・・・・ 買おーかな (ﾟO゜)☆＼ﾊﾞｷ