前回のコラムの続きだが、最近一眼レフカメラ（もちろん一般的な35mmフィルムカメラである）を買い換えたのである。スナップ写真やホームページの素材はほとんどデジタルカメラ（以下、デジカメという）を使っているが、たまに一眼レフで撮影するとその画質の差に驚くのである。
最近のデジカメは高画質になってきたが、まだまだフィルムカメラの敵ではない。色の階調がまるで話にならない。デジカメはすぐに暗部とハイライトが潰れてしまうのである。（30万円くらいするプロ用のものならフィルムカメラとそう遜色はないが）
また、主題だけを強調して背景をぼかす撮影も難しい。
だから変な話だが、デジカメを使って撮影すればするほどフィルムカメラを見直してしまったのである。子供の写真を撮るのだが、やはりここ一番気合いを入れた写真を撮るとなると、デジカメではだめなのである。
今回買ってみて感じたのは、フィルムカメラはまだまだ進化しているということである。ある部分完成されたカテゴリーもあるが、フィルムの性能も年々よくなっているし、カメラの機能も進化している。機材も大事に使えばほぼ一生使える。
で、愛する読者の皆さんも楽しいデジカメライフをおくっている人も多いだろうが、これほどまで高度に熟成されたフィルムカメラの良さというのも是非味わっていただきたいと思うのである。デジカメがこの域に達するのはまだまだ先の話であろう。
ただ、APSカメラは勧めない。便利な機能はあるが、画質の面で中途半端である。これならデジカメで良いのではと思う。いずれ、APSカメラはデジカメに駆逐されるのではなかろうか。