身上書にも書いたが、一昨年、我が輩は仕事で飛行機に乗りまくっていた。国内線だけで144回も乗ったので、昨年はANAのプラチナ会員、JALのプリモ会員としていろいろ特典を享受したのである。
その数ある特典でもっとも良かったのはラウンジの無料使用である。これは空港で飛行機を待つ間、特別な部屋でくつろげるのである。ソフトドリンクやアルコール、おつまみは自由だし、新聞雑誌も置いてあり、パソコン用の電源、モジュラージャック、コピー、FAXなど揃っており、一仕事することも出来たのである。
しかし、昨年は電車で行く場所が増え、飛行機の乗る回数が減ってしまったので、今年からANAはプラチナ会員からブロンズ会員へ格落ち、JALはただの一般会員に落ちてしまった。
一度上がった生活水準は下げられないというが、一度受けた特典を失うのは大変つらいのである。もう、ラウンジの前を通っても、そこは我が輩は入ることは出来ない閉じた世界になってしまったのである。
航空会社も心得たもので、一度上級会員になった人には1万円ほどの会費（クレジットカードの会費を含む）を払うとほぼ同じ特典が継続できるサービスを持っている。しかし我が輩はクレジットカードをこれ以上増やしたくないのでやむなく見送ったのである。
我が輩の先輩も同様にプラチナ会員から格落ちしたのであるが、彼はこの特典が忘れられず、ANAのスーパーフライヤーズクラブに入会したのである。彼は我が輩以上の猛者であり、日本中を文字通り飛び回っていた。
我が輩はほぼ国内線の搭乗だけで11万マイルくらい貯めたのであるが、これはエコノミー席ならヨーロッパ往復に相当する。しかし彼はビジネスクラスでヨーロッパ往復、エコノミーなら地球2周半できるくらいのマイルを貯めたので驚異的である。
なんだかんだ言っているが完全に上級会員の魅力に取り付かれてしまったようだ。とにかく、今一度プラチナ会員になるべく今年は捲土重来を期するのである。