我が輩は決して聖人君主なんかではないが、またひとつそれを告白せねばなるまい。
我が輩はぎりぎりまで追いつめられないと燃えないという悪い癖がある。これが災いして仕事が立て込んで締め切り間近まで仕事していることがよくあるのである。その最大の原因はもちろん我が輩である。であるからして、一生懸命間に合わそうと鋭意努力するのであるが・・・
「明日の朝までにクライアントにレポートを提出するのに、全く完成が見えない。はぁ〜、今日は徹夜か。」と思って必死になっているのだが、緊張の糸が張りつめた次の瞬間、別の自分がむくむくと出てきてこう叫ぶのである。
「ええ〜い！いっそのこと富士山が噴火してしまえばいいんだ！そうすればレポートどころではあるまい！」という悪魔の雄叫びが聞こえるのである。今までもクライアントの建物が局地的直下型地震で崩れたり、上司の家に突如夕立が襲い雷が落ちたり、飛行機が乱気流にもまれ、会社のビルの10Fの北側に墜落したり、ありとあらゆる災厄を想起してきたのである。
本当に起こったら大変なことであるのに実に自分勝手な妄想をしてしまうのである。特に飛行機が落ちるなんて、この5年で搭乗回数は500回は超え、飛行時間は1,000時間以上のベテラン乗客（＼(^^;それって何の自慢？）の我が輩が最も危険なのに。
この話を友人にふと話したのだが、何て不謹慎なやつだと冷たい目で見られたのだが、これは我が輩だけの病気なのだろうか。いや、そんなことはないはずである。読者のあなたもそう思ったことがあるでしょ？
しかし先日、この妄想よりももっと恐ろしいことを目の当たりにしたのである。
同僚がクライアントに「いや〜集中豪雨で新幹線が止まってしまって、プレゼンの書類とムービー（動画）が持っていけないんですよ」
（クライアントの声）「あ、そうなの。じゃ、とりあえずメールで送って下さい。アドレスは・・・・」
（同僚）「・・・・・・（フリーズしている）」
そんな〜！確かにインターネットは敵の攻撃や災害に強いネットワークを目指したのが起こりだが、あんまりである。もう、我が輩の悪魔は叫ぶことすらできないのであろうか。