先日、ある通信販売のカタログを眺めていたときのこと。売れ筋商品の欄に奇妙なものがあった。ウォッチワイディングマシーンというやつである。なんじゃこりゃ、と思って商品説明を読むと唖然としてしまった。
腕時計に自動巻タイプのものがあるのをご存じだろうか。これは時計の中に小さな発電器があって、腕に付けていると揺れる作用で発電する仕掛けになっている。電池は不要なので省エネで経済的だし環境保護にも良いということで一時よく売れたらしい。
ところで、皆さんは腕時計をいくつ持っているだろうか？1つしか持っていない人ってほとんどいないだろう。普通、幾つも持っていて、服装などに応じて使い分けていることと思うのである。そう、自動巻時計は使わないと止まってしまうのである。
そこで登場したのがこのマシーンである。自動巻時計を装着すると、内蔵のタイマーとモーターが作動し、自動巻時計を定期的に揺らして発電させ、コンディションを保つというのである。
ちなみに値段は、一番安いので14,000円、革や木を使った贅沢なものはなんと65,000円もする。何が省エネで経済的なのかわけが分からない。まさにブラックジョークである。
思わず笑ってしまったが、こりゃあ笑い事では無いかも知れない。なぜなら我が輩が持っている腕時計に、ソーラー電池式のやつがある。ひょっとすると近々、腕時計に定期的に光を照射するウォッチライティングマシーンなんてものが登場したりして。