道行く車を見ていつも思うのだが、様々なパーツで飾り立てた車があるが、センスや品のかけらもないやつが多すぎる。ドレスアップどころか、ほとんどがドレスダウンというか評論に耐えない代物である。まあ個人の自由と言われればそれはよしとしよう。
しかし看過できないものがある。RV車や4WD車（普通のセダンや軽にもいるが）の前面に鉄パイプのような飾り、すなわちカンガルーバンパーを付けているやつがいる。その名の通りオーストラリアの平原でカンガルーが飛び出して来たときに車を守るためのものである。時速100Kmで走っていて体重200kgのカンガルーとぶつかっても大きなダメージを受けないようなものだからとても頑丈である。
で、日本にカンガルーっているのか？日本の公道上で出くわす大型動物と言えば人間のはずである。あんなもの、銃と同じで日本には不要なものである。
ちょっと考えてみて欲しい。衝撃を吸収するバンパーではなく、何の伸縮性もないカンガルーバンパーに生身の人間がぶつけられたらひとたまりもないはずである。さすがにPL法の影響だと思うが、メーカーが純正で用意することはなくなったが、ディーラーやカーショップでは普通に売られている。
交通事故の死者は年間1万人前後だといわれるが、ああいうわけのわからないもので殺された人もいるに違いない。万一、我が輩の家族があれで殺されたり傷つけられたりしたら、我が輩は通常の示談とは別に法的な手段に訴えるであろう。被害者としては当然の心情である。
あれを付けて走るということは自分でアホをさらしているとしか思えないのだが。
居住地によっては鹿が飛び出すとか特殊な環境に置かれている人もいるかも知れない。だったら猟銃と同じように登録制にすればいい。カンガルーバンパーの規制は早急にすべきである。