我が輩はゴルフは嫌いである。嫌いといっても食わず嫌いなのであるが。
理由はいろいろある。むろん素人感覚だが、日本のゴルフは健全なイメージがなかったのである。日本ではどちらかといえば接待の道具として扱われている感がある。今日もどこからか聞こえてきそうだ、「社長！ナイスショット！」ああ、いやだいやだ。
だいたいスポーツというのも変だ。移動はカートに乗って、荷物はキャディに運ばせて一体何がスポーツだ！
そのくせ道具は高い。まともなクラブ一式揃えるのに10万円以上するし、専用のバッグや靴、ウェアはもちろんプレー料も高い。練習場に通うのも高い。ゴルフ会員権はバブル期に投機対象になって大損したやつも多いし、ろくなイメージがない。
さらに大きいのは環境問題である。木を切り倒し、山を削り、大量の農薬を散布して地下水を汚染している。もともとゴルフってのは、ヨーロッパの牧草地しか生えないような丘陵でやってたのじゃないのか？高温多湿であっという間に雑草がはびこる日本でゴルフ場なんてどう考えても無茶である。
そんなこんなで我が輩は生まれて三十数年間、ゴルフクラブを握ったことがない。
だから未来永劫ゴルフなんかしないと決めていたのだが、ここに来て雲行きが怪しくなってきたのである。まあ、そのわけは次回に、ということで。