長女も2歳7ヶ月になったが、先月、彼女の人生に大きな転機が訪れたのである。次女の誕生である。新生児はどうしても手が掛かるから妻も（そして一応我が輩も）次女の世話に時間を割くことになる。
が、長女がその様子に敏感に気づいたようである。それまで両親や祖父母たちから一切の寵愛を欲しいままにしてきた女王としてのプライドが許さない。
ニコニコしながら次女を撫でておいて、突然叩いたりするので大変である。既にこの歳で嫉妬しているのである。親としてはどちらも大切なのだが、本人からすれば深刻な問題なのだろう。徐々に教育していくしかないのである。
次女ものんきな顔をして必死である。オムツやミルクの世話をせがむときも60デシベルくらいの控えめな泣き声で訴えるのである。彼女たちはあの年でマズローの第1、2欲求「生存の欲求」を自在に使いこなしているのである。
子供同士の小さな社会が今後どのように発展していくのか、興味をもって見守るのである。そろそろ第3欲求「所属欲求」が発露しそうな今日この頃である。