ロードサイド沿いには外食や洋品店などが立ち並ぶが、久しぶりに行くと店が一変していて別の場所のように感じてしまうことがよくあるのである。
競争が激しく、生き残れない業態はすぐにつぶれ、新しい店がオープンするというのは今や常識ではあるが、何か釈然としない。薄っぺらい流行が大量生産され、大量消費、そして大量廃棄していく様に今の日本人は精神的に成熟していないなあと勝手な感慨に耽るのである。
カーナビなんかも年に1回程度しか改訂しないDVD-ROMではだめで、HDDナビで毎週差分ファイルをダウンロードしないとついていけないのではないか（近い将来そうなるであろう）。まあ、今回はこれが本題ではないので、また次の機会に譲ることにする。
で、最近とみに目に付くのは撤退した店舗をそのまま次の店が引き継ぐ妙な店である。先月、ある「餃子の王将」（知らない人は一度行きましょう、感動しますよ！）に行ったのだが、その店はどう見てもフレンチレストランを再利用しているのである。あの「安い！早い！うまい！」の王将には全く相容れないコンセプトの店舗に何か落ち着かなかったのは我が輩だけではあるまい。
さらに先日見て仰天したのだが、高級外車のディーラーを安売り家電店にするのはいただけない。レンガタイル張りのモダンな建物の周りに黄色の「激安」ののぼりが取り囲み、巨大なショーウインドーに特売品が並ぶ様は諸行無常を感じずにはいられないのである。
こういうのを見ていると、うまく店舗をリメイクする技術を持った業者や、リフォーム自由自在な店舗パッケージを確立した業者が急成長するのではないか、と見ている今日この頃である。