髪を染めたり脱色したりする行為はもはや普通の世の中だが、何となく違和感を感じるのである。
街を歩いていると、若者、特に女性なんかは黒髪の人を捜すのが難しいくらいである。が、ときどき黒髪の美人を見るとドキッとするのである。やはりあれが日本人本来の美しさだと再確認するのである。
なぜなら日本人の肌の色と顔立ちに最も似合うのが黒髪だからである。茶髪や金髪なんかは一歩間違うと顔がすすけて醜く見える、日本人には極めて難しい色である。
時々そういう醜い顔に出くわすが、本人はおしゃれのつもりなのだろう。下手に染めるくらいなら堂々と黒髪でいるほうがよっぽど格好いいと思うのだが。
我が輩は自慢ではないがこれまで脱色や染めたりしたことは一度もない。別に白髪を一生懸命染めている世のおじさん方に気を遣っているわけでもなく、単におしゃれに興味が無いだけである。が、今や少数派のこの黒髪がかえって新鮮に映ったりするのだから面白いものである。
ビジネスシーンでも髪を染めて得することはまずない。今の時代、ポリシーを持った黒髪は格好いいのである。