先日衆議院選挙があったが、愕然となったのである。それは投票率が過去二番目の低さだったからである。
今回の選挙はマニフェストという聞き慣れないもの（単純に政権公約と言えばいいものを）が争点になり、ようやく政策論争が話題に上がっており、一つの転換点だと思っていた。
それがふたを開ければ60%を切る投票率ということで、特に若年層ほどひどい。まあ、我々の世代は年金負担世代だから政治・行政に絶望する気持ちは分からないではない。
しかし有権者の10人に4人以上が棄権したのでは、集票団体の票が目立ってしまい、結果的に彼らの都合のいい政治になってしまうのである。ますます政治に搾取される側に回りかねない。選挙の結果はこの際どうでもいい。国民の多くは本当に無関心なんだと、我が輩のような脳天気な市民でも危機感を覚えたのである。
投票は国民の権利であるが、この際義務にしてはどうだろうか（海外ではそういう国もある）。あまり誉められたことではないが、正当な理由無く投票を棄権した場合は、その程度に応じて兵役（日本に軍隊は無いことになってるので自衛隊での任務）・労務・罰金を科せば良いのである。
どうしても投票したい候補者がいなければ白票で出せばいい。白票が総投票の10%にでもなればさすがに政治家たちも考えるであろう。
後、いつも思うのはこのIT社会にもなって、相変わらず原始的な人海戦術で選挙が運営されているが電子投票はできないものか。国民に無理矢理背番号を振ったのだから簡単なはずである。セキュリティも投票所のいい加減さよりもまともだと思う。今やネットでの決済やトレードは普通に行われている。若者もケイタイからなら投票できると思うのだが。
まあ、そうなったら困るのは今の与党だから実現性は乏しいが。