155 スパムメールのはけ口を

 昨年の末あたりからスパムメール(spam、迷惑メール)が激増している。着信拒否やメールソフトの設定で不達を偽装しているが、サイトのTOPページにメールアドレスを掲載しているので、きりがない。毎日50通以上のスパムメールが来るのでまともなメールを探すのが大変である(もしかしたら間違って消したものもあるに違いない。差出人の方、申し訳ない)。

 また、掲示板も時々アダルト宣伝の書き込みがあるが、これ以上増えたら何らかの対策を取らねばなるまい(って方法は知らないが)。

 この春くらいにスパムメールを処分していたらやたら「安藤まどか」という差出人のスパムメールが溜まっているのに気がついた。金持ちの旦那を持つ主婦(という設定)のようだが、連日迫真のストーリーでラブコールを綴る新しいタイプのものである。

 メールの中にはサイトのリンクが貼ってあり、「メールに写真を貼付する方法が分からないのでここに私の写真を載せてます」「返事を待ってますのでここから連絡下さい」と不自然な誘いがおもしろい。クリックはしていないがおそらくワンクリック詐欺やアダルト有料サイトにつながるのだろう。彼女はメールに写真を添付することはできないのにサーバーに各種データをアップロードできる特殊な能力の持ち主のようである。

 5月頃には「私からは二度とメールしません、約束してもいいですから。」とタイトルがあったのでようやく終わりかと思ったら、文面は「その位の気持ちで今、貴方へのメッセージを作ってます。どうすれば少しだけでも私の方に振り向いてくれる?(以下略)」ときてぶっ飛んだものである。

 後日そのメールはなんと149通にも達する(一部ループはあるようだが)超大作であることを知り、しまった、捨ててしまったと後悔してしまったものである。この安藤まどか女史は我が輩の中では、初代スパム女優の称号を与えている。詳しい内容はこのサイトのよい子の皆様には不適切なので載せないが、知りたい人は適当に検索したらよかろう。

 最近は「斉藤春美」という名で似たようなシリーズもののスパムメールが来ている。しかも違うアドレスで4人もいる。現実に引っかかる人がいるということだろう。同じ名前の実在の人はさぞ迷惑な話である。

 それにしても、これだけのエネルギーを掛けるならもっと社会のために有効活用してもらいたいものである。つまらない小説よりは笑える代物なのだから。


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