この10月から、携帯電話の番号ポータビリティ（電話番号を変えずに電話会社を変えられる制度）がスタートした。ここまでauの圧勝である。
当然だろう。料金も割安感があり、例外やトラップが少ないし、音楽を軸に新しいサービスを打ち出して先進的なイメージがある。我が輩も使っているが何より通話エリアが広いことが最大のメリットである。
ここでS○ftBank（はい、恒例の意味無し伏せ字）の登場である。携帯電話3社では最小シェアだからきっと何かしでかすだろうと期待？していたのである。
Yah○○!BBでは赤装束軍団が街角でモデムを無料で配布して、一時は町の風物詩になる騒ぎを醸しだしたが、結果的には日本のブロードバンドを劇的に普及させた功績は大きい。
ただ、知人のケースでは通信開通が約束より3ヶ月も待たされ、思ったほど通信が速くない上にサポートも全く役に立たないなど、ベンチャー事業特有の水際だった事業のありようだった。
さて、やっくれました。番号ポータビリティ開始直前に発表された予想外割。本体0円だの基本料金70%引きだのメール、通話0円などの料金プランが大々的に報道された。しかしこの料金制度、あまりに例外事項が多く、しかもトラップも深刻なものが多くうかつに手が出せないものであった。
しかし、この重要事項は極端に見にくい表現で誤解を与えるものだった。この画像を見て分かるだろうか？ネットでは47インチプラズマでも読み取れなかったという報告があるし、我が輩は、出張先のホテルで見たが、備え付けの15インチテレビではただし書きの存在すら気づかなかった。（出典：▽フトバンク「これより視力検査を始めます」）
公正取引委員会も調査に乗り出し、今はただし書きがかなり大きく表示されるようになった。
我が輩はauが大好きというわけではない。だが、他の2社はとても使う気になれないから消極的選択で選んでいる。昔、初めて使った携帯はD○C○M○だったが、住所変更したので手続きを問い合わせると、窓口に来い（電話や郵送やネットでは手続きできない）と言われ、手続きは平日昼間のみ、かつ12時〜13時は昼休みという信じられない対応を目の当たりにし、ぶち切れて当時のセルラーに切り替えたのである。
S○ftBankも番号ポータビリティ開始早々システムがダウンし、しかもその原因が他の2社にあるという虚偽の発表まで行うという、およそライフラインを担う企業の体をなしていないものだった。
ただでさえ、デジタルホン→Jフォン→ボーダフォン→S○ftBankモバイルと数年ごとに運営会社が変わり、不安があるのにこんな醜態をさらしては携帯電話業界が良くならないのである。
はてさて、赤装束軍団ならぬ白装束軍団は今後躍進するのであろうか。
