173 ネットバンキングの台頭

 大半の銀行のATMは今年から、1日の引き出し限度額が50万円に制限された。また、現金振り込みは10万円からは本人確認が必要と言うことで実質窓口でないと無理になり、預金口座からの振り込みも1日50万が限度額など、使い勝手が非常に悪くなった。

 別に銀行が嫌がらせをしているわけではなく、金融庁のお達しなのだが(何でも振り込め詐欺などを防ぐためだとか)。おかげで銀行窓口は大混雑である。便利さとセキュリティはトレードオフの関係だからやむを得ないが、個人はともかく、企業は大変な事務コストのアップだろう。

 かなり以前からネットバンキングを活用していたが、これでますます比重が高まるだろう。

 コンビニのATMで24時間出し入れ無料だし、振り込みはパソコンやケイタイから操作でき、手数料も無料(回数などに制限はある)なので、近所で借りている駐車場代はネット送金している。1日50万円の振り込み限度額も電話1本で一時的に拡大することができる。

 ネットバンキングの便利さを体感したら、従来の銀行取引など馬鹿らしくてやってられなくなる。今では複数のネット専業銀行を使い分けている。

 普通預金はもちろん、定期預金でもほとんど金利がつかないから振り込み手数料で赤字になるこのご時世、今回のATMでの制限で一気にネットバンクが流行りそうな予感である。

 が、そのネットバンキングで大いなる不満がある。個人口座はこのようにほとんど無料で利用できるのだが、法人口座になると同じ振り込みでも有料になったり、月額の利用料を課したり、ATMでも出し入れで課金するなどとたんに使い勝手が悪くなる。

 法人こそネットバンキングの恩恵にあずかれるのだが。銀行も事業者からなら金を取っても構わんとたかをくくっているのだろうか。どこか個人口座並みの使い勝手のネットバンキングがあれば、即座に移るのだが。


戻る

京都うらみちあんないTOPページへ戻る