テレビなんか見ていても、マスコミの独りよがりな価値観の押しつけが非常に多い。よく広さを表すときに「ここは何と東京ドーム5つ分の広さがあるのです！」なんてよく言うが、さっぱり分からない。我が輩は恥ずかしながら東京ドームには行ったことも見たことも無い。
東京ローカル放送ならまだしも、全国ネットで当然のように連呼されるが、いったい、日本人である以上は東京ドームの広さを知っておかないといけないのか？また、東京ドームの基準はそのグランド部分の広さなのか、客席を入れたものなのか、建物の外周なのか、はたまた敷地全体なのかさえ明らかにされていない。
日本は古来より度量衡が発達した国で、国民共通の尺度があった。だが今や畳のサイズもまちまちだし（京間と江戸間・団地間なんて全く広さが違う）、反・町なんて農家でないと通じなくなっている。新しい尺度を見いだすべき時が来ているのかも知れない。例えば国際サッカーのピッチ・フィールドの広さはFIFAで厳格に決められているし、Jリーグやワールドカップもこれに準じているから、今後はサッカーフィールドを基準にしてはどうだろう。
最も、上記のマスコミの場合、正確な広さなど本気で伝える気はないのだろう。要は「こんなに広いのだ」という表現手段なのである。
我が輩も「こ、これは通常の3倍○○だ」とよく言うが（年代がばれるわな）、正確に3倍と言いたいのではなく、とても凄いんだという意味の形容詞であるから、まあ人のことは言えんが。