早いもので、年賀状（を作成する）シーズンになってきた。
近年増えてきたのが、葉書でなくメールで済ます年賀メールである。ビジネス界（特にIT業界）では結構広がってきている。
我が輩は年賀メールはまだ送るつもりはない。現状ではメールと葉書は別物と考えるからである。
年賀状（葉書）を送る習慣はすっかり日本の文化・風物詩として定着している。たとえ挨拶文が印刷されたものであっても一枚一枚の葉書の手触りを感じることで、一定のコミュニケーションが成り立っているのである。これは懐古趣味とは全く違う。
メールの欠点はこの物質感が感じられないことである。情報は確かに伝わるが、画面を閉じたら雲散霧消してしまう（データは残っているしても）。内容はともかく、受け取った方は軽く見られているだの郵便代ケチられていると感じる人も多いだろう。
それでは、と紙の実体を残してもらおうと印刷用にPDFファイルを添付しても、受け取った方は紙や印刷代まで負担させやがってと思うだろう。
じゃあ、メールならではの表現として、アニメやムービーを組み込んで独自性や熱意を表そうにも、そんな重たいメール皆が受け取れるとは限らないし、そもそもスパムの温床であるHTML形式のメール自体毛嫌いする人も多い（我が輩も歓迎しない）。
それと、年が明けてもいないのに送られるケースがあるが年末の大掃除でばたばたしているときに「おめでとう」と言われても、我が輩の血圧をいたずらに上げるだけの効果しかないので注意されたい。
年賀メールは別に否定はしないが、まだまだ年賀状とは別物と考えた方が良いと思うのである。