15年くらい前だろうか。初めて飛行機で国内出張した際、エコノミー席なのに食事が出て驚いたことがある。その後この手のサービスは年を追うごとにどんどん簡素化され、その分運賃も割引の拡充などで実質的には値下げ傾向が続いた。
さて、近年の原油高で飛行機の搭乗料金は燃料代の高騰分の上乗せがされ、実質的に値上げが続いている。コストダウンの努力もぎりぎりなのは分かるし、安全面を削られたら元も子もない。
ならば余分なサービスを省いてその分料金を下げてくれた方がよっぽどありがたいのである。ドリンクのサービスは不要である。使い捨てされる紙コップも大量だし、機内で飲みたいなら別料金にしたり空港の自販機で買っとけばよろしい。ドリンクサービスの人件費もカットできるだろう。
機内放送を聞くヘッドホンも耳に当たる部分は使い捨てだ。これも要らない。必要なら自分で用意するか、機内で買えるようにすればいい。盗難予防のためのへんちくりんなジャックも使わなくて済む。
毛布や枕もクリーニング代を考えれば有料でもいい。そうすれば搭乗料金は数百円は下がるはずである。
もちろん、今まであったサービスが無くなるのは寂しい。だが昔と違って飛行機は特別贅沢なものではない。新幹線のグリーン席だって紙のおしぼりしかくれないのである（グリーン車には滅多に乗らないので間違っているかも）。
国内線でも大抵の路線には上級シートが用意されている。贅沢な気分に浸りたいならそれを使えば良いのである。