206 お父さんサンタの苦悩

 小学3年と年長組の娘がいるのだが、まだサンタさんを信じているらしく「今年は何お願いしようかなあ」などとのんきなことを言っている。

 昨年は彼女たちの日々の言動を観察して、ラピュタの飛行石とアリエルの絵本を期待していることをつかみ、無事にサンタさんの役割を果たせたのであるが、今年もそろそろ考えないといけない。

 時々たまごっち(エンたまとか、ウラたまとかいうやつらしい)で遊ぶのであるが、「カラーが出たら欲しいなあ」と言っている。たまごっちと言えば10年以上前に社会現象になったほどのものである。かつてJALの懸賞でたまごっちを当てて、パソ通(当時はネットオークションはおろか、インターネットも普及してなかった)で高額で売れたこともあった。それくらい異常なブームだった。

 カラー版のたまごっちが来月発売になるらしい。たまごっち史上最大のモデルチェンジであり、これがどれほどのブームになるか見当もつかない。ネットで見ても今から予約しないと手に入らないかも知れないと言われている。もしそうなら予約しないといけないが、子供の心なんてすぐに変わるから難しい。とはいえ、直前に欲しいことが分かってもどこにも売って無く、あわててネットオークションで法外な価格で落札するのだけは嫌である。

 ここは心を鬼にして、たまごっち以外のものに誘導していくのが良いのだろうか。それとも、サンタさんなんて実在しないことを正直に告白すべきであろうか。しばらくは子供達の言動に振り回されそうである。


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