またもやプリンターがお題である。8年前にも、6年前にも、4年前にも、1年半前にもインク代の高さを言ってきたのでもう言いたかないのだが、今回はそのプリンターが壊れたのである。
6年くらい使ってきたこの機種（CANON/MP500）は、二世代以上昔のインクシステムなので、互換インクやリサイクルインクが豊富に安価に出回っており、重宝してきた。
ついに先月、イエローのノズルがおかしくなり、我慢して使ってたら動かなくなった。この機種の修理対応期限がその月の末日までということを知り、急いで引き取りサービスを利用して修理に出した。
で、回答が「修理不能」。理由は基盤の在庫が無いからだという。で、代替機種を送りたいと言ってきた。が、その機種（MG5130）は現行機種だが、使用頻度の高いDVDレーベルプリント機能もない廉価機種で、しかもインクシステムが現行のものなのでリサイクルインクも高い。
これでは意味がないので、交渉したところ、2年前の機種だがMP-640なら何とかできる言ってくれた。これは、今までの機種の機能に加え、無線LANまで付いているので喜んで承諾した。
送られてきたプリンターは一見新品のきれいな物であった。早速セットして使ったが快適に動いてくれる。
結局送料込みで約9千円の修理代で、ワンランク上の機種に転換することができた。インクシステムは1世代進んだが、現行システムではないので互換インクもかなり安くなっているのでそれほど心配は要らなそうだ。
写真画質は新しいモデルほど良いだろうが、個人的にはほとんど価値がない。店に出しても写真プリントは今や1枚10円以下の所も多い。それが家庭用プリンターだと用紙・インクコストで1枚20円近く掛かるのでは使う気がしない（テストプリントやノズルクリーニングでさらにインク代は掛かる）。
本来、パソコンや周辺機器、デジタル家電は壊れたら修理するよりも買い換える方が費用対効果は高い。それがプリンターでは本体が極端に安く売られ、消耗品で大きく儲ける歪んだビジネスモデルになっているので、インク代が安い旧機種を使い続ける方がトクなことを実感した。
キヤノンやエプソンの消耗品商売はもう少し何とかして欲しいが、修理システムは存外使えるのである。