217 神様と同じものを食べる

 誰しも健康でありたいと願う。我が輩ももう「お兄さん」と呼べない年齢になってきたから強く願う。

 体の具合が悪くなると、薬を飲んだり病院で治療を受けたりする。そして症状が緩和すると一旦忘れてしまう。でもそれって健康になったのだろうか?単に「病人」から「半病人」へ戻っただけではないのだろうか。

 健康になるために、さらには美しくなるためにダイエットやエステ、サプリメントやフィットネスに傾倒する人がいる。悪いとは思わないが、もっと根源的なことが無いだろうか。

 「」を「く」すると書いて「食」になる。体に日々直接取り込むものを見直すことが先決では無かろうか。

 ここ十数年、このサイト運営のために京都の神社仏閣を数多く見てきた。神様仏様への供え物に計り知れない知恵を感じるのである。

 魚は供えるが、肉は供えない。

 酒は供えるが、タバコは供えない。

 米は供えるが、パンは供えない。

 菓子は供えるが、スナック菓子は供えない。

 素材は供えるが、加工食品は供えない。

 野菜や果物は供えるが、サプリメントや薬は供えない。

 「ただの偶然だろ」「昔の日本にタバコやスナック菓子って無いだろ」そんな声が聞こえてきそうである。そうかも知れないが、長い歴史に磨かれてきた文化・習慣は侮れないものがある。

 古来、日本人は自然や神々を敬い千年以上の時を超えて信仰してきた。その英知に今一度学べば良いのではないだろうか。


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