山科盆地の東端、岩屋神社（京都裏道案内558）よりも更に奥に、大きなお寺がある。 山科盆地の東端、岩屋神社（京都裏道案内558）よりも更に奥に、大きなお寺がある。
笠原寺（りゅうげんじ）といい、神奈川県の川崎大師の別院として、昭和54年（1979年）に開山した新しいお寺である。
建立したのは尼僧の笠原政江尼。総本山の智積院で得度を受け、私財を投じて笠原寺を建立。以来、悩める女性に生きる力を持ってもらいたいと、尼僧体験修行が始められ、今も続く。
境内は広く、大階段の先に鉄筋コンクリート製の本堂がある。その奥に総檜造りの開山堂などが配置される。
境内は花木も多く、特に春の桜、初夏のツツジがきれいだ。
遊歩道も歩きやすく、丁寧に掃除や手入れをされていることがわかり、気持ちが良い。
地蔵の列の先には、笠原寺四国八十八ヶ所お砂踏み霊場があり、八十八ヶ所各霊場寺院の砂が順に敷かれている。
年間行事も多く、節分会、花祭り週間、つつじまつり、万灯会など地域と一体となって開催される。
散策していると、このように魔除けの猪目（ハート）も迎えてくれる。背後の山に展望台があり、そこに至る遊歩道、各地につながるハイキングコースもある。
穏やかで開放的なお寺であり、ぜひ訪れていただきたい。
所在地：山科区大宅岩屋殿2
交通アクセス
地下鉄 東西線「椥辻」から徒歩22分
京都橘大学直通バス「京都橘大学」から徒歩6分
京阪バス 26、27、29、82、85、92系統など「大宅」から徒歩12分
※境内自由
※駐車場あり