京都の気候はよく言われるように、夏暑く冬寒い。ただ、冬は近年のヒートアイランド現象で寒いと感じることが少なくなってきている。雪は年に2、3回ちらつくが、積もることはまれである。5センチも積もったら結構話題になったりする。しかしこれも市街地での話。京都は東西と北側に山があるので、この山の麓のエリアは局地的に亜寒帯気候に変貌し、ゲリラ的に雪が降ったりする。例えば、市街地に1台だけ雪をかぶった車が走っていておやっと思うことがあるのである。また、金閣寺などはときどき雪化粧を現して、写真家などにはありがたがられる。
で、夏である。はっきり言って暑いのである。特に7月下旬から8月上旬はつらいので、この時期の観光はお勧めしない。貴船の川床料理には風情があっていいが、鴨川の床での食事はたいして涼しくない。でも、意外と夜は気温が下がるので、熱帯夜になることは少ない。
年間の降雨量は東京や大阪よりはやや少ないくらいで、まあ平均的である。
そんなこんなで、春夏秋冬の区別がものすごくはっきりしている。したがって季節によって街の雰囲気が全く違うのである。だから同じ場所でも季節が違うと全く違った景色になるので、時期を変えて訪れるのもまた一興である。