京都観光というと、ほとんど京都市域で終わってしまう人が多いと思う。だいだいガイドブックもろくに取り上げないし、京都だけで十二分に回るところがあるから仕方がないのもうなずける。
ただ、取材がてら山城・丹波地域を巡ると驚くほど豊かな観光資源がある。歴史や文化を感じさせる町が多い。京都観光の陰に隠れて非常にもったいないと思うのである。
山城地域の筆頭は宇治市であろう。この町には世界遺産はもちろん、国宝や重文、史跡の類は山ほどある。京都市に隣接していなかったら一大メジャー観光地になっていたはずである。
丹波地域も亀岡市や京北町など、田舎であるがただの田舎ではない「空気」を感じる。もう少し視野を広げると丹後地方や滋賀県なども共通する部分が多い。
せっかく京都にきたなら、もう一日使ってこういった地域に足を伸ばすのもいいと思う。春や秋の観光シーズンでも意外に空いており、快適に巡ることができる。ただ、その場合レンタカーがあったほうが効率がよいだろう。