京都うまいもの列伝181 たなかが昨年末閉店した。資金難を解消し、家族を養うため店主が再就職するはずだったらしいが、ファンの熱い声に応えて復活した。 京都うまいもの列伝181 たなかが昨年末閉店した。資金難を解消し、家族を養うため店主が再就職するはずだったらしいが、ファンの熱い声に応えて復活した。
場所は以前よりさらにへんぴな国道307号線と府道783号線交差点の北側である。
以前と同じプレハブに日曜大工チックな造作。敷地は一気に狭くなった。店名も田中製麺所と改称し、よりプリミティブなうどんを追求することが予期される。
店内レイアウトは以前とほぼ同じ。真新しいベニヤ板が貼られ、手作り色がさらに強くなっている。
調理はやはり店主が行い、注文してから茹でるが腕を上げたのか以前より時間が短縮されている。セルフスタイルは廃止され、ご飯物や定食も無くなった。新しく生麺が販売されている。
営業時間は11時から2時までの3時間に短縮され土日祝日は休みになった。求道者ぶりに磨きが掛かったと言えるが、はるばるここまで食べに来ることが困難になったのは残念である。
今回はぶっかけうどんを食す（トッピングで天ぷらを乗せている）。容器がプラスチックに変わっている。
この日のうどんは小麦の香りも感じられ、透き通った極太麺。柔らかく茹でてあるが驚くほどコシがあった。つゆも相変わらず味わい深いもので、思わず全部飲み干してしまう。
立地、店構え、営業時間など割り切るところはとことん割り切り、全力でうどんとだしを作っていることが感じられる。
平日の昼間、宇治田原の山間になぞ行けないとお嘆きのあなたへ無責任な一言を贈りたい。「仕事休んででも食いに行け」と。商売をする上でのヒントが得られるはずである。
メモ
所在地：宇治田原町岩山畠田72-6
営業時間：11:00〜14:00（売り切れ次第閉店になる）
定休日：土曜・日曜・祝日および不定休あり
主なメニュー：かけうどん 300円〜、ぶっかけうどん 350円〜、生醤油うどん 250円〜、
天ぷら各種 70円、生麺 2食400円・4食600円
TEL：なし
交通アクセス：京阪宇治駅より京阪宇治交通バスで「岩山」より徒歩1分
国道24号・307号線 山城大橋より車で約12分
※駐車場スペースあり