528 一番星(岡崎)<ラーメン/洛東-岡崎>(京都市左京区)

 平安神宮の東、丸太町通から分岐した道の一角に、古そうなレンガ造りで文化遺産のような建物がある。中華そば一番星と看板にある。

 創業は昭和50年(1975年)で今年で45年になる老舗だ。京都うまいもの列伝445 一番星と同名だがまた違ったレトロなラーメン屋さんである。

 店内は年季の入ったカウンターとテーブル席。真っ赤な椅子が夜のラウンジのような不思議な雰囲気。だが臭いはまごうことなき古き良き時代のラーメン屋だ。全席喫煙可なのはつらいが、これも昭和ならではの店だ。

 60代後半とおぼしき夫婦が切り盛りしている。

 メニューは中華そば一択。チャーシューの有無や増量、大盛りの選択のみ。後はご飯だけと潔い。注文で迷うことはないだろう。持ち帰りパックもあるが、意外に需要があるらしい。

 写真は中華そば。透明感のある淡い色のスープは豚骨と鶏ガラと醤油のブレンド。意外にあっさりとした優しい味だ。

 麺は細麺で特別コシがあるわけでもなく至って普通。反面具材は充実しており、チャーシューにメンマ、もやしに九条ネギが一面に配される。特にチャーシューは6枚も入っており肉を食っている感があり、味も濃く美味しい。そうか、これは麺とスープはいわばご飯で具材がおかずなのだと勝手に解釈した。付け合わせに柴漬けが付くのも納得がいった。

 チャーシューのボリュームを考えると値段は良心的だ。岡崎界隈で忘れてはいけないラーメン屋さんである。


メモ

所在地:左京区岡崎北御所町28-4
TEL:075-751-9692
定休日:木曜、水曜の夜、不定休あり
営業時間:11:00〜15:00,16:30〜19:00

主なメニュー(税別):中華そば 750円、チャーシュー麺 1,050円

交通アクセス:地下鉄 東西線「東山」「蹴上」からそれぞれ徒歩10分
      市バス 32、93、100、203、204系統「岡崎道」から徒歩1分

※駐車場あり


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